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作例あり|FUJIFILM X100VI 初撮影レビュー|門司港レトロで知った撮って出しの難しさとフィルムシミュレーションの魅力

北九州市門司区にある門司港レトロの風景
目次

X100VIで初めてのスナップ撮影

気がついたら、シャッターを切っていた。
「撮ろう」と構える前に、もう撮っている。そんな感覚を味わったのは、今回が初めてかもしれません。X100VIを手にして最初の撮影。舞台に選んだのは、僕にとって特別な場所である門司港レトロです。約10年前、初めてカメラを買ったときに訪れた場所。カメラ初心者にとっては最初の壁となる「何を撮っていいか分からない」問題や、街中でカメラを構えることが気恥ずかしい問題。そんな問題を解決してくれる場所が門司港レトロです。以前にも記事にした通り、門司港レトロは観光地であることから周りに多くのカメラを構えた人がいるため決して浮くことがなく、撮るべき被写体も目の前にたくさんあります。そんな理由から初めてのカメラを手にした際に最初に訪れた場所が門司港レトロでした。それ以来、新しいカメラを手にする度に最初の撮影はここに来ています。
けれど今回の主役は門司港レトロではありません。主役はそう、先日購入したX100VI。購入から少し時間は経ちますが、ついにX100VIでのデビュー戦を迎えることになりました。
そしてもうひとつ。今回はあえてRAWを使わず、すべてを撮って出しで挑みました。その選択が、僕にとって想像以上に写真との向き合い方を変えることになります。

北九州市門司区にある門司港レトロの風景

あえてRAWを使わないという挑戦

今回の撮影ではRAWデータを一切保存していません。これは自分にとってちょっとした「勝負」でした。X100VIを購入した目的でもあった「写真をもっと日常に落とし込みたい」という想いを形にするには「撮って出し」しかないと思ったのです。また、後ほど話しますが、富士フイルムのカメラを購入したもう一つの目的でもある「フィルムシミュレーション」を楽しみたいというのも理由にあります。RAWで保存しておくと、なんだかんだでRAW現像してしまいそうなので、失敗も覚悟の上で「JPEG撮って出し」のみに挑みました。これまでの撮影はRAW現像が前提です。撮影時は露出だけ大きく外さないように注意し、最終的な仕上げはパソコンの前でじっくり追い込む。いわば「あとで整える」撮り方でした。しかし撮って出しは違います。その場で完成させるしかありません。ホワイトバランス、露出、シャープネス、階調。その場の空気を感じながら、「どんな写真にしたいのか」を頭の中でイメージ像を作り、そのイメージに近づくよう設定を決めていきます。光の色はどうか。影は強すぎないか。この場の雰囲気は暖かく見せたいのか、それとも少し渋く仕上げたいのか。すべてをその瞬間に決断する。正直に言って簡単ではありませんでした。でも、それがとても楽しかったのです。

撮って出しは、思っていたよりも“忙しい”

北九州市門司区にある門司港レトロの風景

そんな「JPEG撮って出し」ですが、一般的には「RAW現像よりも楽」と思われがちです。けれど実際にやってみるとむしろ逆でした。繰り返しになりますが、RAWには「あとでどうにかできる」という余白があります。しかし、撮って出しにはそれがありません。その場で考え、その場で決め、その場で完成させる。とにかく忙しい。これまでマニュアル露出で撮ることが多かった僕ですが、今回はAモードやISOオートを積極的に使いました。すべてを自分で抱え込むのではなく、カメラに任せるところは任せる。その分、自分は表現に集中する。そのバランスを探りながらの撮影でした。帰宅して写真を見返すと、「これは完璧だ」と言えるカットは正直多くありません。むしろ反省点のほうが目につきます。しかし、不思議と満足感は大きい。その日の光や空気と真正面から向き合った実感があるからです。

クラシックネガと門司港レトロの相性

北九州市門司区にある門司港レトロの風景

前述した通り、僕が富士フイルムのカメラを手にした大きな理由の一つが、富士フイルムのお家芸である「フィルムシミュレーション」を楽しみたいということです。今回はそのフィルムシミュレーションにクラシックネガを選びました。門司港レトロの街並みにはどこか懐かしさがあります。レンガ造りの建物、落ち着いた色味の風景、少し時間がゆっくり流れているような空気。クラシックネガのほどよいコントラストとわずかにくすんだ色合いは、その雰囲気をより強く引き立ててくれました。富士フイルムのカメラを使う楽しさは、このフィルムシミュレーションにあると改めて感じました。撮影の段階で世界の見え方を選び、そのまま完成形に近づけていく。これは現像とは違う、もうひとつの創作体験です。

作例

では、実際にX100VIで撮った写真をいくつかご紹介します。作例としても参考にされば幸いです。

JR門司港駅のホーム
JR門司港駅のホーム
北九州市門司区にある門司港レトロの風景
北九州市門司区にある門司港レトロの風景
北九州市門司区にある門司港レトロの風景
北九州市門司区にある門司港レトロの風景
北九州市門司区にある門司港レトロの風景
北九州市門司区にある門司港レトロの風景
北九州市門司区にある門司港レトロの風景

α7R Vとの決定的な違い

普段、僕が使用しているα7R Vは「ここぞ」という瞬間にじっくり構えて撮るカメラです。バッグから取り出し、ファインダーを覗き、意識を集中させる。一枚を“撮りにいく”感覚があります。
一方でX100VIは違います。軽くてコンパクト。常に手に持っていたくなる。だから、シャッターチャンスが来たらすぐに撮れる。というよりも、「撮ろう」と思う前にはもう撮っている。写真が日常の流れの中に自然と溶け込んでいる感覚です。スマートフォンよりも豊かな描写を持ちながら決して大げさではない。今回初めてX100VIでスナップ写真を撮ってみて、この絶妙な距離感こそがX100VIの大きな魅力だと感じました。

完璧ではない。でも、それが始まり

今回の写真はすべて無加工で掲載します。正直に言えば、まだまだ未熟です。でも、誤魔化していません。その日の光、その日の判断、その日の自分が、そのまま写っています。X100VIのデビュー戦は完璧なスタートではありませんでした。
それでも確実に言えるのは――このカメラは、写真をもっと日常に近づけてくれる。
気がつけばシャッターを切っている。写真を撮っているというより、写真のある日常を歩いている。そんな感覚を思い出させてくれる一台でした。ここから、このカメラとの時間が始まります。今後も、X100VIで撮った写真やX100VIを使っていく上で分かったフィルムシミュレーションの楽しさ、換算35mmでの単焦点レンズを使うことの難しさなどをご紹介していきたいと思います。

北九州市門司区にある門司港レトロの風景

使用機材の紹介

今回使用した富士フイルムのX100VIとそのアクセサリーについてのレビュー記事も公開しているので、この記事を読んで気になった方はぜひそちらもチェックしてみてください。

X100VI本体レビュー

アクセサリー紹介

タカフミ
主に地元北九州で写真を撮っている写真愛好家です。日常の中で「ふと立ち止まりたくなる景色」や「なんとなく心が動く瞬間」にレンズを向けています。このブログを通して多くの人に写真の楽しさを伝えていきたいです。
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この記事を書いた人

タカフミのアバター タカフミ 写真と暮らしを綴る人

主に地元北九州で写真を撮っている写真愛好家です。日常の中で「ふと立ち止まりたくなる景色」や「なんとなく心が動く瞬間」にレンズを向けています。このブログを通して多くの人に写真の楽しさを伝えていきたいです。

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