夏といえば花火。
今年の7月、福岡県芦屋町で開催された花火大会に行ってきました。もちろんカメラを持って。
「よし、今年こそは花火をしっかり撮るぞ!」と意気込んで出かけたのですが……。
帰宅して写真を見返すと、どれもなんだか微妙。構図は悪くないはずなのに、白飛びしていたりピントが甘かったり。本当は現像してすぐにこのブログで記事にするつもりだったけれど、ほとんどの写真がブログで使えるレベルのものではなく、結局お蔵入りになってしまいました。
でも、ここで気づいたんです。
花火写真って思った以上に難しい。いや、むしろ「難しいからこそ面白い」と言った方が正しいかもしれません。
夏も終わるし花火写真の難しさを語ろうか。
2025年の夏も終わろうとしているので、今回は「花火写真の難しさ」について語ってみたいと思います。これから挑戦する人にとってもきっと共感できる部分があるはずです。
花火撮影の最初の戦いは「場所取り」
花火大会といえば、まずは場所取り。ここでほぼ勝負が決まると言っても過言ではありません。
開始30分前に会場へ到着した僕。
「まぁどこかいい場所あるでしょ」と思っていたけれど甘かった。すでにベストポジションはレジャーシートや三脚で埋め尽くされていました。家族連れ、ベテランっぽい三脚組、若いカップルまで、それぞれが本気の布陣。
結局、隙間を見つけて腰を下ろしたものの、真正面には人の頭がフレームイン。しかも「ここが打ち上げの中心かな?」と予想して構えたら、実際の打ち上げ位置は微妙に左。花火は豪快に夜空に開いているのに、自分のファインダーの中では半分切れている。カメラの性能やレンズの解像度なんて関係なし。やっぱり場所取りがすべてを制するのだと実感しました。
シャッタースピードは永遠の課題
花火写真で次に立ちはだかるのはシャッタースピード。
基本はバルブ撮影。打ち上がってから花火が開き、消えるまでを見計らってシャッターを開けるのが定番のやり方。
ところが、理屈で分かっていても実際は難しいんです。
・短すぎると、迫力のない「しょぼん」とした花火に。
・長すぎると、光が重なって白飛びするし、煙までしっかり残ってしまう。
「今だ!」とシャッターを切っても、帰って見ると「あれ?違う…」の連続。花火は一瞬で終わるので、リトライの機会が圧倒的に少ないんですよね。10分に数発だけの尺玉なんて、失敗したらもう次はない。この“緊張感”はある意味スリリングで楽しいのですが、初心者にはハードルが高いポイントだと思います。
マニュアルフォーカスに苦戦
普段、僕はオートフォーカスに頼りっぱなし。
だからこそ、花火撮影の定番であるマニュアルフォーカスは大きな壁になりました。
構図が決まっていても、ピントがわずかにズレている。花火は暗い夜空に一瞬だけ現れる被写体だから、オートで合わせるのも難しいしマニュアルも慣れていないと微妙に甘い。撮ってみると、なんとなく眠い写真になっていることも多かったです。
これには正直ガッカリ。
せっかく迫力のある一瞬を切り取ったのに、ピントが合っていないだけで魅力が半減してしまう。ここは来年に向けてもっと練習したいポイントです。
どこに上がるか分からない。画角のジレンマ
もうひとつ悩んだのが画角です。
広角で撮れば「とりあえず全部入る」安心感はあるけれど、迫力が薄い。望遠で寄れば花火の華やかさをダイナミックに切り取れるけど、打ち上がる位置を外した瞬間に大失敗。今回は何度も「フレームアウト」をやらかしました。夜空の左端を狙っていたら、右側にドカンと大玉が開く。慌てて構図を変えても、もう終わってる…。
最終的に学んだのは「広めに撮って、あとでトリミングする」のが一番安全ということ。ただしこれは高解像度カメラ(僕の場合はα7R V)だからできる贅沢な方法かもしれません。
花火は儚いからこそ、練習できない
もうひとつ、花火写真の難しさを感じたのが「練習ができない」ってこと。
花火は一年を通して何度も撮れるものじゃなくて、夏の夜にほんの数回だけ。しかも一度のチャンスはせいぜい1時間ほど。その限られた時間の中で「次はこう撮りたい」と思っても、次の挑戦は早くても1年後。
花火そのものが一瞬で夜空に消えてしまうように、撮影の機会もとても儚い。だからこそ難しいし、逆に言えば、それが花火写真の特別さでもあるんだと思う。
三脚とレリーズは正解だった
ここまで失敗談ばかり書いてきましたが、「これは間違いなく正解だった!」と胸を張れるものもありました。
それが三脚とレリーズ。
三脚は当たり前。長時間露光で手持ちなんて不可能です。
そしてレリーズ。僕はソニー純正のリモートコマンダーを使用しました。
昨年の花火大会ではソニー純正のスマホアプリ「Creators’ App」でシャッターを切ったのだけれど、花火には向かないことを思い知らされました。理由は簡単で、ペアリングがよく途切れるから。「今だ!」というシャッターチャンスの瞬間に切れたら目も当てられない。
その点、物理レリーズは信頼性が段違い。押せば確実に反応する。この安心感は大きいです。しかも、シャッターを押す時のブレも防げるので、花火撮影には欠かせないアイテムだと改めて実感しました。
(このレリーズについては、別記事でしっかりレビューする予定です。)
花火は難しい。でもやっぱり楽しい
こうして振り返ると、花火撮影は「失敗の連続」でした。
それでも不思議と嫌な気持ちは残っていないんです。むしろ「また挑戦したい」と思えている。
たとえ思い通りに撮れなくても、現場でのドキドキ感や「次はうまく撮れるかも」という期待感が楽しい。
しかも、撮影の合間に肉眼で花火を楽しむ時間もまた格別。
写真に残らなくても、心に残る瞬間が確かにある。それが花火の魅力だと思います。
来年へのリベンジ宣言
今回撮った花火大会は、ほとんどがお蔵入り。
でも、この「失敗の積み重ね」が来年への糧になるはず。
・もっと早く会場入りして場所取りをする
・マニュアルフォーカスを練習する
・広角で安全に撮りつつ、寄りの迫力カットも狙う
これらを意識して、来年こそは胸を張ってブログに載せられる一枚を残したい。
だからここで宣言します。
「来年も必ず花火を撮る!」

かろうじてお見せできるレベルの写真を1枚載せておしまいとします。

