はじめに
僕は写真を撮りに行く日、そのほとんどが電車移動です。そして電車に乗るときはほぼ必ず音楽を聴いています。そんな流れの中で年明け最初の買い物として選んだのがAppleのAirPods Pro 3。Appleの初売りをきっかけに購入しました。AirPods Pro 2からお値段据え置きの39,800円(税込)で販売されているAirPods Pro 3。今回の初売りでは8,000円分のApple Gift Cardがもらえましたが、それ以外にも楽天リーベイツでのポイント倍率アップやその他のキャンペーンも合わせると実質27,000円程度で購入することができました。最新のAirPods Pro 3を購入するには絶好のタイミングです。本来購入する予定もありませんでしたが、半ば衝動買いという感じで購入に至りました。
これまでAirPods Pro(第1世代) を使ってきたので、今回はその第1世代とも比較した「買い替え目線」でのレビューになります。スペック表ではなく、実際の生活と撮影の中でどう感じたかを正直に書いていきます。
開封:第1世代との外観比較も

パッケージはAirPods Pro(第1世代)から大きな変化はありません。Appleらしいシンプルなデザインです。

開封したところ。お馴染みの「Designed by Apple in California」がお目見えします。

そして本体が姿を表します。

こちらはAirPods Pro 3のケースです。

第1世代と比較しても特に大きなデザインの変化はありません。気持ち程度サイズが大きくなっています。また、第1世代にはインジケータ用の丸いランプがありますが、AirPods Pro 3にはそれがありません、しかし、ちゃんと光りますよ。

こちらはケースの背面です。第1世代にはペアリング用のボタンがありますが、AirPods Pro 3ではそのボタンがなくなりました。iOS以外の端末とペアリングする場合は、ケース前面をダブルタップすることで可能となりました。

蓋を開けたところ。使い慣れた第1世代とデザインはほとんど同じなので何も迷うことはありません。

こちらがAirPods Pro 3の本体です。写真では分かり難いですが、実は第1世代に比べてデザインが細かなところで変わっています。

後述しますがAirPods Pro 3は第1世代と比べてもフィット感が向上しています。それもこのデザインの違いが影響しているのかもしれません。

充電端子がLightning端子であった第1世代からUSB Type-Cに変更となっています。地味に嬉しい変更点です。また、ケースにもスピーカーが搭載されたことで、音を鳴らして探すこともできるようになりました。ちなみに音楽を再生することなどはできません。

ケース本体の右側面にはストラップホールも付いています。

僕はスペースブラックのMacBook ProやiPad Pro、ブラックチタニウムのiPhoneにマッチするようにブラックのケースを付けています。カラビナも取り付けられるので持ち運びにも便利です。

デザインと装着感|第1世代よりもフィット感が向上
見た目のデザインは大きく変わりました。Appleも「フィット感の向上」を推していますが、確かに装着したときの安定感が抜群で少々の動きや衝撃では外れることもありません。AirPods Pro 3は新たに心拍センサーを搭載しており、それにより今まで以上にAirPods Proを使ったフィットネス体験をAppleは推進してくるものと思われます。そのためワークアウトでも安定した装着感をもたらす必要があったのでしょう。
また、それ以外にも地味ながら大きな進化ポイントがあります。それがイヤーピースのサイズ展開。
- AirPods Pro:S / M / L
- AirPods Pro 3:XXS / XS / S / M / L

AirPods Pro(第1世代)ではMサイズを使っていましたが、AirPods Pro 3ではSサイズがちょうど良いと感じます。この細かな調整幅のおかげで、耳への収まりがより自然になった印象です。カナル型イヤホンは歩いたりちょっと揺れたりするとポロッと落ちることが多いですが、AirPods Proシリーズはその不安がほとんどありません。撮影の移動中でも、「落とさないかな?」と気にしなくていいのは、地味に大きなストレス軽減です。

耳の奥までしっかりと密着します。イヤーチップのサイズ選びは重要です。


イヤーチップを取り外した状態です。大きな違いとしてイヤーチップを取り付けるパーツ(黒い部分)がAirPods Pro 3では本体から飛び出ています。その形状が異なるのでAirPods Pro 3と第1世代での互換性はありません。
音質|ついに「音質で妥協しなくていいAirPods」になった
音質はAirPods Pro(第1世代)から明確に向上したと感じました。正直に言うと、AirPods Proの音質は「便利だから使っている」という側面が大きかったです。設定でヘッドフォン調整をしてようやく納得できるレベル。
それに対してAirPods Pro 3は、何も設定していない状態でもクリアで迫力のある音。
- 低音が締まっている
- 中音が前に出てくる
- 高音が刺さらず、解像感が高い
それぞれが分離して聴こえる感覚があります。これまでは「Appleエコシステムの便利さ」と「音質」を天秤にかけて便利さを取っていましたが、AirPods Pro 3では その妥協がほぼ不要になりました。
ノイズキャンセリング|4倍は言い過ぎ。でも確実に進化
公式では「AirPods Pro(第1世代)の4倍の性能」とされていますが、正直そこまでのインパクトは感じませんでした。ただし、確実に進化しているのは間違いありません。特に分かりやすいのが電車内です。走行音や空調音が一段深く沈む感覚があります。僕は仕事が電車通勤であり、また冒頭でも述べた通り写真撮影の目的地までの移動も電車をよく使います。その一方でノイズキャンセリングが強くなった影響なのか、使い初めの頃は長時間使うと頭が少し痛くなることがありました。調べてみると、同じような声も見かけたので自分だけではなさそうです。ただし、使い続けるうちに慣れてきて、今ではほとんど気になりません。今では音楽を流していなくてもノイズキャンセリング目的で装着することもあるくらいです。撮影後の帰り道、写真をじっくり見返したいときにかなり便利。
外部音取り込み|今回いちばん感動したポイント
個人的に一番進化を感じたのが実は外部音取り込みです。AirPods Pro(第1世代)の外部音取り込みはどうしても「イヤホン越し感」が強くて変な違和感があり、ほとんど使っていませんでした。ところがAirPods Pro 3は驚くほど自然。違和感がほぼなく、イヤホンをしていない状態にかなり近い感覚です。今では、電車の中以外ではほとんど外部音取り込みモードで使っています。音楽を楽しみつつ周囲の音もちゃんと把握できる。このバランス感覚は本当に見事です。Appleは「ノイズキャンセリングが第1世代から4倍」よりもこっちをもっと推した方が良いのではとも思います。それくらいに僕にとっては嬉しいアップデートでした。
ライブ翻訳機能|ロマンはある、実用はこれから
今回の目玉機能のひとつがライブ翻訳。実は外出中、なぜか外国の方に道を聞かれることが多いので、個人的にかなり楽しみにしていました。残念ながらまだ実地で使う機会はありませんが、洋画を観ながら試したところ精度はそこそこ。完璧ではないしラグも感じます。ただ、日本語と英語の文法構造の違いを考えるとこれは仕方ない部分かなとも思います。「未来を感じる機能」ではあるけれど現時点ではおまけ要素という印象です。
ライブ翻訳とは?
相手が話す言語を日本語など別の言語へリアルタイムに翻訳し、音声としてAirPodsから再生する機能のこと。ライブ翻訳に対応する言語は、英語(アメリカ/イギリス)以外にも、イタリア語/スペイン語/ドイツ語/フランス語/ポルトガル語(ブラジル)/中国語(国語、繁体字)/中国語(普通話、簡体字)/韓国語がある。ライブ翻訳を利用するには、Apple Intelligeneに対応しているiOS 26.1以上にアップデートされたiPhone 15 Pro以上が必要である。AirPods Pro 3の目玉機能とは言うものの、AirPods Pro 3だけでなくAirPods Pro 2、AirPods 4も対応している。AirPodsでのライブ翻訳を使うには、iPhoneの「翻訳」アプリを使用する。ライブ翻訳を使用したい時には、左右のイヤホンを装着した状態で、左右両方のAirPodsのステム部分を長押しすることで開始する。
細かな進化ポイントも抜かりなし
その他にも今回のAirPods Pro 3には、AirPods Pro(第1世代)と比較して細かいアップデートが多数あります。
- 会話すると自動で音量を下げてくれる
- 本体で音量調整が可能
- 「探す」機能対応&ケースにスピーカー搭載
特にケースの「探す」機能対応は有難い。ケースをどこに置いたか分からなくなることありますよね…。ケースにスピーカが搭載されたことで音で場所を教えてくれます。
本体で音量調整については、タッチコントロールに対応したAirPods Pro 3のステムを上下にスワイプすることで可能ですがこれがちょっとコツが要る感じです。僕はいまだに慣れないのでiPhoneもしくはApple Watchから音量調整することが多いです。また、会話すると自動で音量を調整する機能もとても便利ですが、あまりにも反応が良すぎてちょっと独り言でつぶやいた時にも音量が下がってしまいます笑
Appleエコシステムとの連携はやっぱり最強
iPhone、iPad、Macを使っている人にとって、デバイス間の自動切り替えは本当に便利です。こればかりは他社製イヤホンではなかなか代替できません。通知の読み上げなども含めて、ただのイヤホンが生活の中に自然に溶け込む感覚はさすがAppleと言わざるを得ません。
価格と総評|高い。でもQOLは確実に上がる
冒頭でも述べた通り、価格は 39,800円(税込)。決して安くはありません。むしろ高いです。同じ価格帯でも、音質だけを見ればもっと良いイヤホンはいくらでもあります。今回はApple初売りのキャッシュバックや楽天リーベイツのキャンペーンをフル活用できたから購入しましたが、定価だったら少し悩んだのも本音です。ただし、AirPods Pro 3の価値は音質だけではありません。今回のレビュー記事を読んでいただいたことで、多少はその理由が伝われば幸いですが、Appleデバイスとの連携、ノイズキャンセリングと外部音取り込みの完成度、そして日常への溶け込み方。それらがもたらしてくれるQOLの向上を考えれば決して高すぎるとも思えないのです。
AirPods Pro(第1世代)からの買い替えは「必須」ではありませんが確実に体験は良くなります。これから初めてノイズキャンセリング付きワイヤレスイヤホンを選ぶ、かつApple製品を使っている人には、自信を持っておすすめできる一台です。


