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【写真多数】海の中道海浜公園の秋を歩く|曇り空の先に見えた、コスモスとコキアの奇跡の瞬間

福岡市にある海の中道海浜公園の自然風景

福岡市の東側、博多湾と玄界灘の2つの海に囲まれた砂州状の地形「海の中道」に位置する「海の中道海浜公園」。国営公園である海の中道海浜公園は春と秋の花々がとにかく見事で、まるで季節の移ろいを丸ごと感じられるような場所です。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス

ネモフィラや桜が咲き乱れる春も好きだけれど、僕にとってこの公園のハイライトはやっぱり秋。
一面に広がるコスモスと、真っ赤に染まるコキア。その光景を見たくて、毎年この季節になると自然と足が向いてしまいます。

目次

毎年恒例、秋の「巡礼」

僕は年に2回、春と秋は必ず海の中道海浜公園に足を運んでいます。春はネモフィラと桜、秋はコスモスとコキア。もう僕にとっては「季節の確認」みたいなものです。今年ももちろんそのつもりでいたけれど、2025年の秋はちょっと勝手が違いました。例年よりも秋の訪れが遅く、なかなか気温が下がらなかったせいか、コスモスの咲き具合も少し不安定だったのです。
タイミングを見計らいながら、ずっと天気予報と開花情報をチェックする日々。そんな中で、公式サイトに載っていた「11月4日よりコキアの刈り取り作業開始」の一文を見た瞬間、「これは行くしかない」と決意したのです。最後のチャンス、11月2日。三連休の真ん中となるこの日の天気は「曇り」。しかし、たとえ天気が曇りでも、この目で、そしてこのカメラで、今年の秋を収めたいと思いました。

福岡市にある海の中道海浜公園の自然風景

曇り空、そして雨。だけど、諦めない。

朝の時点で空はどんより。光の具合的には、正直「うーん」といった感じでした。青空がないとコスモスのピンクもコキアの赤も映えにくいのです。でも、カメラを持って歩いているうちに、「まあこういう曇りの日も悪くないか」と思えてきます。柔らかい光は花びらの質感をしっとりと描き出すし、ハイライトの白飛びも気にせず撮れます。ポジティブに考えると、悪くない。

福岡市にある海の中道海浜公園の自然風景

園内を歩き始めると、まず目に飛び込んできたのは綺麗に紅葉したコキア。ふわふわの丸いフォルムが風に揺れて、光の当たり方で色が少しずつ変化していく。ただ、この時点では空が完全に白。撮ってもなんだか締まりのない写真ばかりで、「うーん、今日は光がこないな…」と内心ちょっとブルーでした。

福岡市にある海の中道海浜公園の自然風景

機材はいつもの信頼できる布陣。ソニー α7R V と、レンズはFE 24-70mm F2.8 GM IIFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIの2本。これさえあれば大体の被写体はカバーできます。いざという時の安心感が違います。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコキア

天気の悪さを誤魔化すためにあえて空を構図の中に入れないように工夫したものの・・・

コスモスの丘で見た「色の洪水」

コキアにすでに多くの時間を費やしていたのですが、今日の目的はコキアだけではない、コスモスという大きな被写体が待っているのです。ということで、その後コスモスの咲く「花の丘」エリアに足を運びました。花の丘エリアに到着すると、そこには見渡す限りのコスモス。風が吹くたびにゆらゆらと波打つように揺れて、まるで花の海。そのスケール感に圧倒されながら広角で全景を、望遠で一輪を構図を変えながらひたすら撮影しました。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス
福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス

雲の隙間から差す光も悪くはない・・・?

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス

しかし、ここでトラブルが発生するのです。お昼を過ぎたあたりで、まさかのにわか雨。一時的にレンズをカメラバッグにしまい近くの屋根のある場所で雨宿りをしました。こういう時、昔なら「もう帰ろうかな」と思ったかもしれないけれど、今は違います。経験上、雨の後って空気が変わるんですよね。光が一気に澄む瞬間があるのを知っているから。
そして、15時過ぎ。予感は的中しました。雨が上がると、まるで別世界のように青空が広がったのです。それまでのモヤッとした空気が一掃され、光が花々に差し込む。
よし、ここからが本番だ。」自然とそう思ったのでした。ここからはもう無我夢中。
α7R Vの高解像センサーが描く繊細な花びらのディティール。200mm望遠で切り取る圧縮構図。そして光が作り出すグラデーション。夢中でシャッターを切りました。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス
福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス
福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス

「イエローキャンパス」と呼ばれるクリーム色のコスモスも咲いていました。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス

この日の設定は、F4〜F11、SS1/500〜1/1000、ISO100〜400。曇ったり晴れたりを繰り返す安定しない天気だったので露出を細かく調整しました。絞りを開けすぎると花の奥行きがなくなるし、閉じすぎると解像が甘くなります。そのあたりの露出バランスを見ながらの撮影となります。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス

そして何より、α7R Vの6100万画素という高解像度が、「トリミングしても画質が崩れない」という強みを発揮してくれます。後で見返しても、コスモス1輪1輪の細かな花びらのディティールまで写っているのが分かります。これぞ高画素機の真骨頂です。

帰り道、夕日に染まるコキア

撮影を終え、帰り道に再びコキアの前を通ります。するとどうでしょう。さっきまで見ていたコキアが、夕日を浴びてより赤く染まっています。同じ場所なのに、まるで違う景色。その光景に思わず立ち止まって、もう一度カメラを構えました。この瞬間を逃したら、一生後悔する気がしたのです。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコキア

撮り終えた後、背面モニターで写真を確認して思わず笑ってしまいました。
「今日はダメかも」と思っていた日ほど後になって最高の結果が残ることがあります。写真って、そういう“気まぐれな奇跡”があるからやめられないんだなと改めて実感したのでした。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコキア

これぞ「俺の待っていた光」そのものでした。やはり光を与えられると写真に活力が生まれます。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコキア

そして、また春に。

気づけば日が沈み、空がオレンジから群青へと変わっていきます。冷たい風が吹き始めます。「そろそろ帰るか」と思いながら(なんだかんだで閉園時間までいました)、最後にもう一度振り返ると花畑の向こうにまだ薄明るい空が広がっていました。金色に染まる銀杏並木もどことなく切なさを感じます。

福岡市にある海の中道海浜公園の自然風景

季節がゆっくりと終わっていく。しかし、それはまた新しい季節が始まるという合図でもあるのです。
次にこの公園を訪れるのは春。ネモフィラと桜の季節。きっとその時もまた違う光が待っているでしょう。

海の中道海浜公園へのアクセス情報

所在地: 福岡県福岡市東区西戸崎18-25
入園料: 大人(15歳以上)450円、シルバー(65歳以上)210円、中学生以下無料
開園時間: 季節により異なる(公式サイトを確認)
アクセス:JR香椎線「海ノ中道駅」からすぐ ※車の場合は有料駐車場あり(600円/1回)
※詳しくは公式サイトを確認してください。

使用した機材

今回ご紹介したカメラやレンズは以下の記事で徹底レビューしています。風景からポートレート、花などあらゆるシーンで活躍する万能なカメラとレンズなので、検討されている方はぜひご覧ください。

カメラ・レンズ

カメラ:ソニー α7R V

標準ズームレンズ:ソニー FE 24-70mm F2.8 GM II

望遠ズームレンズ:ソニー FE 70-200mm F2.8 GM OSS II

Coming Soon

旅のお供に

3COINS ケーブルスマホショルダーCtoC

おわりに

曇り空の朝から始まった一日が夕焼けの光で締めくくられるなんて、まるで映画のような展開でした。
写真を撮るという行為は、「光を探す旅」のようななものだと僕は考えています。そして、その旅はいつだって予想外の展開を与えてくれるのです。だから僕はこれからも、どんな空模様の日でもカメラを持って出かけることでしょう。「もしかしたら今日、奇跡の光に出会えるかもしれない」そう信じて。

福岡市にある海の中道海浜公園の秋のコスモス
タカフミ
主に地元北九州で写真を撮っている写真愛好家です。日常の中で「ふと立ち止まりたくなる景色」や「なんとなく心が動く瞬間」にレンズを向けています。このブログを通して多くの人に写真の楽しさを伝えていきたいです。
福岡市にある海の中道海浜公園の自然風景

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この記事を書いた人

タカフミのアバター タカフミ 写真と暮らしを綴る人

主に地元北九州で写真を撮っている写真愛好家です。日常の中で「ふと立ち止まりたくなる景色」や「なんとなく心が動く瞬間」にレンズを向けています。このブログを通して多くの人に写真の楽しさを伝えていきたいです。

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